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2010年度の環境では、
以下のSetDirectory[] をしないでも、マイドキュメントに保存される。
関数 Export[] を Export["ファイル名",
グラフィックス] のように使って、グラフィックスをファイルに出力できる。
ファイル名の末尾を .eps にすると、
自動的に EPS フォーマットが選択される。
論より run |
g=Plot[4x^3-8x^2-4x+9,{x,-4,4}]
として描画したグラフィックス (g という変数に記憶された) を
EPS ファイルとして保存するには、
Export["z:\\.windows2000\\graph1.eps", g]
とするか、
SetDirectory["Z:\\.windows2000"] (一度やっておくと)
Export["graph1.eps", g] (後の Export[] が簡単になる)
とする。
|
注意:
Mathematica の文字列中で、
バックスラッシュ \ を表わすには、
二つ続けた \\ とする必要がある。
そのため、パス名は本来
``Z:\.windows2000\graph1.eps''
であるところを、上の例のようにしなければならない。
これは C 言語などと同じである。
なお、\ の代りに / を用いて、
Export["Z:/.windows2000/graph1.eps",g] とすることも出来る。
- 使い方は、
Export[ファイル名, グラフィックス] または
Export[ファイル名, グラフィックス, オプション] とする。
- グラフィックスの保存用の形式としては、
EPS (.eps), GIF (.gif), JPEG
(.jpeg, .jpg), PNG (.png),
PDF (.pdf), WMF (.wmf) 等がある。
- ファイル名の拡張子を「慣習」に従って選ぶと、形式が自動的に選択される。
例えば ``graph.eps'' というファイル名にすると、
EPS (Encapsulated PostScript) 形式となる。
- ファイル名に完全パス名 (``Z:¥.windows2000¥graph.eps''
のような、ドライブ名
(ここでは Z: のこと)
から始まる長い名前)
をつけることも出来るが、
事前にカレント・ディレクトリィを適当にセットしておけば、
短い相対パス名で済ませることができる。
たくさんのグラフィックスを保存する場合には、
例えばマイドキュメント
(情報処理教室の Windows 環境の場合 Z:¥.windows2000)
をカレント・ディレクトリィにするとよい。
EPS ファイルは LATEX 文書に取り込むのに便利であるが、
Windows 環境で印刷する場合は、
Export["torus.jpg", g] のようにして、
JPEG のようなイメージ・フォーマットにした方が簡単かも知れない。
Version 6 以降の Mathematica では、
それ以前と比べてグラフィックス機能が大幅に拡張された影響で、
Export[] で PostScript データを生成すると、
ファイルのサイズが巨大になってしまう (あえて断言)。
TEX 文書などに取り込む場合、障害になることがある。
根本的な解決ではないが、二つ応急処置を示す。
- イメージ形式で出力してから、EPS に変換する。
例えば Exort["graph.jpg", g] として、
jpeg2ps graph.jpg > graph.eps (あるいは wjpeg2ps を使う) とする。
- Version 5 互換のグラフィックス機能を使う。
とすると、Version 5 と同等の処理をする。
例えば g=Plot3D[x^2-y^
2,{x,-1,1},
{y,-1,1}] の結果を Export["graph.eps",g] とする場合で、
61KB と 1MB という10倍以上の差が生じた。
(参考:
http://groups.google.com/group/comp.soft-sys.math.mathematica/browse_thread/thread/a669fd00915cbbf5/6b0387ea4f8732d4?pli=1)
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Masashi Katsurada
平成23年1月30日