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A. PRINT USING


PRINT文(書式指定) ☆☆

PRINT USING 

 PRINT USING 書式指定文字列 : 数値式
     書式を指定して数値式の値を表示する。

(1)指数部なしの形
  例  PRINT USING "----%.####": a
   aの値を整数部(符号を含む)5桁,小数部4桁で表示する。
          a= 12.5 のとき  "   12.5000"
          a=-12.5 のとき  "  -12.5000"
          a=    0 のとき  "    0.0000"
  書式文字の使い方

     (1) 整数部
         +または-のいずれかをいくつか並べ,
         それに続けて%か#のいずれかをいくつか並べる。
        (注)いずれか…一方に限る,いくつか…0個でもよい
        意味  
          -  数字,負号,空白に置換される。
          +  数字,符号,空白に置換される。
          %  数字に置換される。(ゼロを抑止しない)
          #  数字,空白に置換する。
    (2) 小数部
          小数部の桁数を#で示す。
  ◇ 負数に対する書式には,+ か - を含めなければならない。
  ★ オプションメニューの「互換性−動作」で「書式文字に#を用いたとき先行する空白列を生成しない」設定にすると,#を負号に置換することができる (#のみで構成した書式で負数が出力できる) 。

(2)指数部ありの形

  例  PRINT USING "-%.#####^^^^":a
    符号部1桁,整数部1桁,小数部5桁,指数部(Eを含む)4桁で表示する。
      a= 12.5 のとき    1.25000E+01
      a=-12.5 のとき   -1.25000E+01
      a=    0 のとき    0.00000E+00
  書式文字の使い方
    (1) 整数部と小数部
          指数部なしの形の場合と同じ。
    (2) 指数部
          指数部(Eを含む)の桁数を^で示す(最低3個)。

Note

1.  書式指定文字列は文字列式で指定する。
    文字列変数や組込み関数を使って書式を構成してよい。

  例  PRINT USING  "." & REPEAT$("#",15) : 1/7

2.  書式指定文字列に複数の書式を用意しておくと,1個のPRINT USING文で複数の数値式を出力できる。

  例  PRINT USING "###      #.############": n, 1/n

     出力する数値式はコンマで区切って書く(セミコロンは使用しない)。
3.  指数部なし書式の整数部にコンマを含めると,その位置にコンマが挿入される。
   例  PRINT USING "###,###,###,###,###": 2^32 
   出力結果               4,294,967,296 
4.  書式指定文字列に書式文字以外の文字を含めると,数値に置換されないでそのまま出力される。

   例  PRINT USING "A= ###  B= ###": A, B
   <Note> 書式文字は,次に示す11個の文字。
             # $ % * + , - . < > ^ 
5.  文字列式の出力に書式指定を用いることができる。
  例  PRINT USING "<#####": s$
    文字列式に対する書式の作り方
    (1) 書式の最初の文字を<,または>にすることができる。
             <は左寄せ,>は右寄せを指示する。
             <,>のいずれも書かないと,中央寄せになる。

    (2) 書式の長さが目的の桁数になるように#を続ける。

    (3) 全角文字は1個で2桁を占める。
6.  書式指定文字列をIMAGE行で指定することができる。
  例  
     50 IMAGE: #####   #.#########
     60 PRINT USING 50: N, 1/N

<参照> USING$関数


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Masashi Katsurada
平成20年10月18日