next up previous
Next: なぜ高い実行効率が得られるか Up: B. 線形計算ソフトウェアの発展 (駆け足説明) Previous: B. 線形計算ソフトウェアの発展 (駆け足説明)

B..1 線形計算ライブラリィの誕生と発達

  1. サブルーチン11 (subroutine) の誕生、サブルーチン・ライブラリィの誕生
  2. (汎用) プログラミング言語12の誕生 (FORTRAN13, LISP などが最初の例)
  3. 固有値計算ライブラリィ EISPACK
    (論文誌 ``Numerische Mathematic'' で発表されたアルゴリズムを元に最初は ALGOL で書かれ、後に FORTAN に移植される。 主宰者は有名な数値解析学者である Wilkinson である。)
  4. 連立1次方程式の解法ライブラリィ LINPACK
    途中から BLAS が生まれ、LINPACK は BLAS の上に構築される。
  5. 線形計算ライブラリィ LAPACK
    (メモリー階層を考慮した BLAS を全面的に採用、 EISPACK & LINPACK の現代化)
  6. 他のプログラミング言語への移植 -- TNT14 (C++) など。

ここで名を紹介した EISPACK, LINPACK, LAPACK, TNT はいずれもソースが 公開されているフリーソフトである15

数値計算ライブラリィの採用で実現できること
(1)
高い生産性
(2)
高い信頼性 (バグが少ない、高精度、条件が悪い問題でも崩れないタフさ)
(3)
高い効率性 (速度、メモリー利用効率)


next up previous
Next: なぜ高い実行効率が得られるか Up: B. 線形計算ソフトウェアの発展 (駆け足説明) Previous: B. 線形計算ソフトウェアの発展 (駆け足説明)
Masashi Katsurada
平成20年10月18日