Mule のようなテキスト・エディターを使っているときは、一度入力した文字 列をかなり自由に修正・編集できるのに、csh を使ってコマンドを入力している ときは、BS (BackSpace キー) を打つことで「一文字前の文字を削除する」くら いことしかできないのは「かったるい」と感じたことはないでしょうか。tcsh では標準の状態で Mule 互換の編集機能が使用可能です。
例えば一度打ってしまった文字の間違いを直すのに、たくさんの文字を消す必 要はなく、左矢印キーで戻ってから必要最小限の打ち直すだけですみます。
csh において、一度入力したコマンドを記憶していて、 それを呼び出して (必要があれば少し修正して) 使う 機能 (コマンドライン・ヒストリー機能) があることを習ったと思いますが、 今一つ使いづらいため、 あまり利用していない (だから忘れてしまった) 人も多いのではないでしょうか。 tcsh では、上下の矢印キーを用いることで、 簡単に以前に実行したコマンドを呼び出すことができます。
かなり前に入力したコマンドを呼び出したいときは、先頭の何文字かを打って
から、M-p (ESC を打ってから p とタイプ) を打つとよいです。