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rcp コマンド

rlogin の親戚で、リモート・ファイル転送に使えるコマンド rcp がある。これを利用する場合には、前小節で説明したように ~/.rhosts を準備しておく必要がある。

rcp コマンドでは、リモート・ホストにおけるファイルを指定するのに、


		user@host:path
のような形式を用いる。ここで である。

例えば waltz11 にログインしている ee58099 が、数学科のホスト oyabun の ee58099 のファイル(例えばファイル名を ``~/Wnn/private'' とする)を waltz11 のカレント・ディレ クトリィにコピーするには、

        rcp ee58099@oyabun:Wnn/private .
とすればいい(これには oyabun の側で ~/.rhosts を準備しておく必 要があるが、情報処理 II を受講している学生のアカウントについては、こち らで準備してある)14

その逆に waltz11 にあるファイル mondai2.c を、oyabun のホーム・ ディレクトリィにコピーするには、
\begin{screen}\begin{tabbing}
{\tt waltz11\% }\underline{\tt rcp mondai2.c ee58099@oyabun:}
\end{tabbing}\end{screen}

とする15

rcp には色々なオプションが指定できるが、特に次の二つ16は有益。

-r
ディレクトリィを丸ごとコピーする。
-p
ファイルの作成日時、パーミッションなどの属性を保存する。


		 rsh  リモート・ホスト名 [-l  ユーザー名] コマンド
とすると、リモート・ホストに指定したユーザーとしてログインして、コマン ドを実行したのとほぼ同様のことができる。次の例では、oyabun で kterm を 実行している。
        xhost oyabun ; rsh oyabun -l ee58099 kterm -display $DISPLAY &
このようなコマンドを入力するのは面倒だが、適当な方法で登録しておけば便 利である。



Masashi Katsurada 平成11年5月25日