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set rrange コマンドは極(polar)座標モードでの x値、y値を求めるときの
動径方向の変域を指定します。極座標モードでないときは何の影響もありま
せん。(set polar 参照) このコマンドを使うことによって極の中心におけ
る値に <rmin> のオフセットを設定し、動径方向の単位を平行移動させます。
例えば、set rrange [-40:40] とすると、極の中心を -40 として、動径方
向に -40 から 40 の範囲の値を描画します。よって、360度分のデータを描
画すると中心から80単位分の距離のグラフとなります。グラフ全体を見渡す
場合は、set yrange [-80:80] とすることによって、正方形の描画領域が
設定され、円を描くと軸に接するようになります。xrange は角度の変域を定
める目的に使われるため、yrange の設定によって描画領域は必ず正方形にな
ります。例えば set yrange [0:80] とすると第一象限が、set yrange
[-80:0] とすると第三象限が表示されます。正方形でさえあればどのような
描画領域でも設定できますが、極の中心は必ず右上と左下を結ぶ45度線上に
来ることになります。
この rrange は、極座標モードであるときには plot コマンド中で直接指
定することも出来ます。
書式 :
set rrange [{<rmin> : <rmax>}]
<rmin> と <rmax> は定数または式です。
<rmin> と <rmax> は共に省略可能です。省略した部分はそれ以前の値のまま
に留まります。よって
set rrange [:10]
とすると <rmax> を 10 にしますが、<rmin> は変更されません。
Masashi Katsurada
平成10年7月9日