データファイルと関数が混在している場合、x 軸方向の自動縮尺機能が設定 されているならば、関数の x 軸方向の描画範囲は、データファイルの自動縮 尺に合わせられます。このように現在は媒介変数表示でない場合との互換性 をとってありますが、将来変更されるかもしれません。これは、媒介変数表 示モードにおいては、そうでないときほど x 軸と y 軸の区別が無いために、 このような動作が多くの場合に便利でないかもしれないという考えによるも のです。
片手落ちにならないように set autoscale t というコマンドも使えるよう になっています。しかしその効果は非常に小さいものです。自動縮尺機能が 設定されていると、GNUPLOT が t の範囲が無くなってしまうと判断した場合 に範囲を少し調整します。自動縮尺機能が設定されていないと、このような ときにはエラーとなります。このような動作は実はあまり意味がない可能性 があり、結局 set autoscale t というコマンドは存在意義が問われるべき ものとなっています。
splot においては上記の発想に基づいたうえで拡張されています。自動縮
尺機能が設定されている場合、x, y, z の各描画範囲は計算結果が収まるよ
うに設定され、縮尺調整されることになります。