2.5 共同作業で一つの文書を作る

Dropbox や Google Drive, あるいは OneDrive とか使うのかな? ファイルを共有することは前提だ。


皆で編集し合うと無茶苦茶になりがち。 Git のようなリビジョン管理をするソフトを使うのも一つの手だけれど、 共著の場合は、責任範囲を決めて、 その範囲を独立したファイルにするのがお手軽と思う。


TEX では、\input ファイル名 で、 ファイルの内容をそこに差し込むことができる。


マスターファイルは次のような感じにしておいて、皆で管理する。 section1.tex のようなのは個別に作成・管理する。 ときどき更新したものを共有する、という感じ。

SIRv1.tex

\documentclass[12pt,leqno,dvipdfmx]{jarticle}
\usepackage[a4paper]{geometry}
\usepackage{amsmath,amssymb}
\usepackage{graphicx}
\usepackage{otf}

\begin{document}
\title{SIRモデル}% とりあえず
\author{瀬戸 ひなた, 竹内 爽, 米澤 純之介}
\date{\today, 2021年2月12日}
\maketitle
\tableofcontents

\input section1.tex

%\input section2.tex

%\input section3.tex


% bibtex を使って参考文献表を作る
\bibliographystyle{tipsj}
\bibliography{sirreference}
\end{document}

sirreference.bib

@book{佐藤自然の数理2,
  author="佐藤 總夫",
  title="自然の数理と社会の数理 II",
  publisher="日本評論社",
  year="1987"
}
%
@book{稲葉感染症の数理,
  author="稲葉 寿",
  title="感染症の数理モデル",
  publisher="培風館",
  year=2008
}
%
@article{西浦・稲葉2006,
  author="西浦 博 and 稲葉 寿",
  title="感染症流行の予測:感染症数理モデルにおける定量的課題",
  journal="統計数理",
  year=2006,
  volume=54,
  number=2,
  pages="461--480",
  publisher="統計数理研究所"
}
%
@article{KermackMcKendrick1927,
  author="W. O. Kermack and A. G. McKendrick",
  title="A Contribution to the Mathematical Theory of Epidemics",
  journal="Proceedings of the Royal Society of London. Series A",
  volume=115,
  numnber=772,
  year=1927,
  pages="700--721"
}
section1.tex

% section1.tex 
% 2020/10/22

\section{なんとか}

  SIR モデルは、
Kermack and McKendrick \cite{KermackMcKendrick1927} で提唱された。

このレポートでは、最初は佐藤 \cite{佐藤自然の数理2} に従って、SIRモデルの基本的な性質を述べる。

桂田 祐史
2020-11-13