桂田 祐史
(明治大学理工学部)
2002年3月31日
コンピューターは、昔は電子計算機と呼ばれていたくらいで、 計算することで色々な仕事をこなしています。 ちょっと考えてみると、数学とは相性が良いはずなのに、 現実はそれほどうまく行っていないようです。 両者の関係について、 特に数学の学習・研究にコンピューターをどう役立てるかという観点を中心に、 日頃感じていることをお話しします。数学にとって大切なキーワードとして、証明と無限を選びました。
コンピューターに証明をさせることはできるでしょうか。 させたとして、それを人間が信じることができるでしょうか。
数学では、色々な形で無限が登場します。 それが問題を難しく、また興味深く挑戦しがいのあるものにしてくれるのですが、 コンピューターはそれについて何ができるでしょうか。
コンピューターが誕生して50年以上経ちましたが、 数学と比べるとまだ若く、急速に変化しているために、 つきあっていくのはむつかしいですが、 良い関係を築いていきたいものです。