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3 付録B「重積分の応用」への補足 -- 密度と積分

イントロダクションで説明したように、 積分 $ \dsp\int_\Omega f(x)\;\Dx$ は、 何かあるものが $ \Omega$ 内に密度 $ f$ で分布しているとき、 $ \Omega$ 全体での総量を表す。

例えば、 $ \R^3$ 内の領域 $ \Omega$ を占める物体があり、 点 $ (x,y,z)$ における密度 (単位体積当りの質量) $ \rho(x,y,z)$ が 与えられているとする。このとき、この物体の総質量は

$\displaystyle M=\tint_\Omega\rho(x,y,z)\;\DxDyDz
$

である。

注意: 「密度」は狭義には、単位体積当りの質量を意味するが、 広義には、ある量が単位体積・単位面積などに分布する割合を意味する。


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Masashi Katsurada
平成19年11月15日