 
 
 
 
 
   
兄弟の関係にある「陰関数定理」と「逆関数定理」を駆け足で説明する。
どちらも 「指定された点の近くで局所的な陰関数(あるいは逆関数)が存在する」 という存在定理である。
存在定理というと、2年生にはなじみが薄いかも知れないが、 まったくの初めてというわけではなくて、
![$ f\colon[a,b]\to\R$](img1.png) が
 が 
 を満たすならば、
 を満たすならば、 を満たす
 を満たす  が存在する」
 が存在する」
 次多項式
 次多項式 
 は複素数の範囲に少なくとも一つの根を持つ」
 は複素数の範囲に少なくとも一つの根を持つ」
 上の実数値連続関数は、
最大値を持つ」
 上の実数値連続関数は、
最大値を持つ」
陰関数定理も逆関数定理も「関数の存在」を主張している。
証明においては、 が与えられたときに
 が与えられたときに  を
 を  について解く、
 について解く、
 が与えられたときに
 が与えられたときに  を
 を  について解く、
と方程式の解の存在をするのが関門である。
 について解く、
と方程式の解の存在をするのが関門である。
 
 
 
 
