 
 
 
 
 
   
![\begin{jexample}[2次元の場合の$2$次形式の簡単な例]\quad
$\vec x=\begin{pmatrix}...
... 0$)}
\end{displaymath}は正負両方の値をとる。 \qed
\end{enumerate}\end{jexample}](img1.png) 
実対称行列  が正値であるとは、
定義によれば
 が正値であるとは、
定義によれば  の固有値がすべて 0 であることだが、
 の固有値がすべて 0 であることだが、
 の特性方程式
 の特性方程式 
 の解がすべて正であることと同値である。
残念ながら特性方程式は解くのが大変な場合が多く、
 の解がすべて正であることと同値である。
残念ながら特性方程式は解くのが大変な場合が多く、
 次方程式の場合で既に難しい。
 次方程式の場合で既に難しい。
| ![\begin{jtheorem}[首座小行列式の符号による正値性、負値性の判定]
$n$ 次実対称行..
...$, $\det A_n$ 、ホノ荵讀ャ
ク゜、ヒノ正,負,正,$\dots$)
\end{enumerate}\end{jtheorem}](img5.png)  | 
 ARRAY(0xff08a4)
ARRAY(0xff08a4)  
連立1次方程式の解法に、 「Gauss の消去法」と呼ばれるものがある。 数学の授業では習わないかも知れないが、 コンピューター関係の授業ではしばしば紹介される (A 節を見よ)。 この方法の前半部分は行列の変形を行うが、 それを対称行列の符号の判定に利用できる。
| ![\begin{jtheorem}[Gaussの消去法による正値性、負値性の判定法]
$n$ 次実対称行列 $...
...三角行列に変形され、その対角成分がすべて負となる。
\end{enumerate}\end{jtheorem}](img7.png)  | 
実は、Gauss の消去法は、平方完成と関係がある。
実対称行列  を係数とする2次形式を、
(係数)
 を係数とする2次形式を、
(係数) (多項式)
(多項式) の和の形に変形したときの、
係数が Gauss の消去法で得られた上三角行列の対角成分となっている。
証明はしないが、例を見てもらおう。
 の和の形に変形したときの、
係数が Gauss の消去法で得られた上三角行列の対角成分となっている。
証明はしないが、例を見てもらおう。
 
与えられた行列が正値か、負値か、不定符号か、あるいはそのいずれでもないか、 判定する必要が生じることがある。
 
 ,
,  ,
,  でいずれも正なので
 でいずれも正なので  は正値。
 は正値。
 
 . 固有値は
. 固有値は
 であるから、いずれも正である。ゆえに
であるから、いずれも正である。ゆえに  は正値である。
 は正値である。
 の符号を調べる。
すべて正ならば
 の符号を調べる。
すべて正ならば  は正値、
 は正値、
 (
 (
 ) が順に
) が順に 
 であれば
 であれば  は負値。
例えば
 は負値。
例えば
 
|  |  | |
|  |  | |
|  | 
 が2次実対称行列で
 が2次実対称行列で  ならば不定符号であり、
 ならば不定符号であり、
 ならば正値でも負値でも不定符号でもない。
 ならば正値でも負値でも不定符号でもない。
 の固有値を
 の固有値を  ,
,  とするとき、
 とするとき、
 であるから。)
 であるから。)
 
 
 
 
