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 級等の条件の間の関係を調べた。ここで振り返ってみよう。
 級等の条件の間の関係を調べた。ここで振り返ってみよう。
まず、1変数関数の場合は非常に簡単である (要点は「微分可能ならば連続」くらいで、証明も高校数学)。
| 1変数関数の場合 | 
|  級  微分可能  連続  級とは、微分可能かつ導関数が連続なことであるから、
左の  は明らかである。
右の  は高校数学である。) | 
多変数関数の場合は、微分に(大きく分けて)二つの概念があり、
 級の概念もやや覚えにくい (実際、勘違いして覚えている人がかなり多い)。
級の概念もやや覚えにくい (実際、勘違いして覚えている人がかなり多い)。
| 多変数関数の場合 | 
| ![$\displaystyle \begin{array}{lllll}
\text{$C^1$級} \qquad\Then\qquad\text{微分可...
...c]{-30}{$\Longrightarrow$}\ [-2ex]
&&\text{各変数につき偏微分可能}
\end{array}$](img4.png)   級とは、
各変数につき偏微分可能かつすべての1階偏導関数ともとの関数自身が連続という
ことである。一番左の  も明らかではない。
右の  は1変数の場合と本質的に同じ。 ![$ \rotatebox[origin=c]{-30}
{$\Longrightarrow$}$](img5.png) は1変数関数にはなかったもので重要。) | 
 
 
 
 
