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次のうちから少なくとも一つを選んでレポートせよ。
- (1)
- Kantorovich の定理をレポートせよ1。
定理を述べ、その証明を理解した上で自分の言葉で書く。
- (2)
- DK 法が「根と係数の関係」を方程式とみなして Newton 法を適用したもので
あることを示せ。(単に導関数の計算をするだけなので自力でも可能かもしれな
いが、もちろん本を見ても良い。)
- (3)
- プログラム DK3 (必要ならば適当な修正を施して) で実験せよ。
- 自分でいくつかの多項式 (単根しか持たない場合、重根を持つ場合、実根し
か持たない場合等々、適当に選べ) を選んで実験せよ。収束の速さ、
最終的に得られる根の精度はどうなるか。
(精度については、
真の解が分かっている問題を解いて誤差を測るなどの工夫をする。)
- 初期値を配置する円盤を小さく取ってしまう (根がその円盤の外にはみ出す)
とどうなるか、実験せよ。
- (4)
- 初期値を配置する円盤の半径 を付録『根の大きさの限界』で
説明する方法で求めるプログラムを作成して実験し、その方法の有効性を
評価せよ。
- (5)
- 虚根を持つ実係数多項式について、
初期値を (根の重心を中心とする円周上に一様に配置するのではなく) すべて
実数に選んだ場合に、DK 法の反復で何が起こるか、実験せよ。
- (6)
- Smith の定理を用いて近似解の誤差評価をする (誤差の上界を見積もる) プ
ログラムを作って実験せよ。
(もし可能ならば、区間演算や丸めモードの制御を行って、厳密に精度保証を
するようなプログラムを作れ -- もしここまで出来たら、このレポート一本だけで
この講義「優」をつけます。)
- (7)
- 有名な Cardano の方法で、
次方程式を解くプログラムを作成して実験せよ。
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Masashi Katsurada
平成15年10月29日