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0.0.0.1 問

教科書 p.154 5.5 問1を解け。



基本的に、 与えられた微分方程式の特性方程式を作って (これは2次方程式になる)、 それを解き、 根の判別をして (重根、実根、虚根?)、 p.152 の「まとめ」に従って一般解を書き下すだけである。 教科書の問でもあるので、詳しい解答は省略する。


問の (4) は一番面倒なので説明しておく (本当は (7), (8) の後に配置すべき問題かもしれない)。

$ y''+ay'+k^2 y=0$ の特性方程式は $ \lambda^2+a\lambda+k^2=0$ で、 特性根は

$\displaystyle \lambda=\frac{-a\pm\sqrt{a^2-4k^2}}{2}.
$

文字式なので、重根かそうでないかは、場合分けしないと定まらない。 $ a^2-4k^2=0$ のときは重根 $ \lambda=-\dfrac{a}{2}$ なので、 (微分方程式の)一般解は

$\displaystyle y=C_1 e^{-ax/2}+C_2 x e^{-ax/2}.
$

$ a^2-4k^2\ne 0$ のときは重根でないので、 一般解は

$\displaystyle y=C_1 \exp\left(\dfrac{-a+\sqrt{a^2-4k^2}}{2}x\right)
+C_2 \exp\left(\dfrac{-a-\sqrt{a^2-4k^2}}{2}x\right).
$

本当は $ a^2-4k^2<0$ の場合は、 $ \cos$, $ \sin$ を使って

$\displaystyle y=C_1 e^{-ax/2}\cos\frac{\sqrt{4k^2-a^2}}{2}x
+C_2 e^{-ax/2}\sin\frac{\sqrt{4k^2-a^2}}{2}x.
$

と書く方が良いかも知れないが、教科書の解答はさぼってある。 まあ、問題の方にも「虚数の指数関数は使わないで」という断り書きはないし。





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Masashi Katsurada
平成20年1月10日