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1 非同次方程式の解法 (1) 特解を求めれば一般解が求める

線形微分方程式の一般解というのは、 その微分方程式のすべての解を表す式ですが、 特解というのは、1つの解 (何でもよい) のことを指します。 定理 5.33 から、次の解法の手順が得られます。

定数 $ p$, $ q$ と、関数 $ f(x)$ は与えられているとする。

(2) $\displaystyle y''+p y'+q y=f(x)$

を解くには、まず次の (i), (ii) を行う。
(i)
$ z''+p z'+q z=0$ の一般解を求める (特性根の方法 (5.5) で解ける)。
(ii)
$ u''+p u'+q u=f(x)$ の特解を求める (求め方は後述)。
すると $ y:=z + u$ は (2) の一般解になる。


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Masashi Katsurada
平成20年1月10日