記号については、あまり堅苦しいことは言いたくなくて、 比較的ルーズにやってきたのですが、 かえって学生の混乱の種になっているような気がするので、 例年よりも厳格化するつもりです。
(以下、4月最初に聞いても分からないところもあるから、 適当に選んでしゃべる。)
 の否定を
 の否定を 
 と書くこと。
この講義では
 と書くこと。
この講義では  と書きます。
 と書きます。
 と書く人も少なくないので、
 と書く人も少なくないので、
 と書くのを禁止するのは気が引けるのですが、
その場の習慣に合わせられるようになるのも大事です。
 と書くのを禁止するのは気が引けるのですが、
その場の習慣に合わせられるようになるのも大事です。
 の補集合を
 の補集合を 
 と書くこと。
この講義では
 と書くこと。
この講義では  と書きます。
後の授業で、
集合
 と書きます。
後の授業で、
集合  に対して
 に対して 
 は
 は  の閉包を表す場合が多いので、
 の閉包を表す場合が多いので、
 の補集合を
 の補集合を  と書くのは、
高校生の勉強の相手をするとき以外は使わないのが無難です。
 と書くのは、
高校生の勉強の相手をするとき以外は使わないのが無難です。
 のように、
独立変数 (この場合は
 のように、
独立変数 (この場合は  ) 以外に、
従属変数を表す文字 (この場合は
) 以外に、
従属変数を表す文字 (この場合は  ) を用いて表現する
) を用いて表現する
 
 が定義域で、
後の
 が定義域で、
後の 
 が終域です。
 が終域です。
 を用いること。
なるべく、
普通の括弧
 を用いること。
なるべく、
普通の括弧  (parenthesis) と大括弧
 (parenthesis) と大括弧 ![$ [\;]$](img22.gif) (brackets) で済ませましょう。
 (brackets) で済ませましょう。
 は集合や列を表す場合に多用され、
特に集合を表す場合は、
 は集合や列を表す場合に多用され、
特に集合を表す場合は、 のある無しは重大な違いが生じます。
 のある無しは重大な違いが生じます。
 
 を使うのは厳禁
 を使うのは厳禁
大学の数学の教科書にも「おいて」, 「おける」という語句は良く出て来ます。 大抵の場合は英語の “at” に対応するもののようです。 ある特定の場所を表していて、辞書の (1) に相当するわけですね。
ところで君達学生の書く文章を見ると、 (2) の意味の「おいて」と考えられる表現がかなり出て来ます。 間違いではないにしても、あってもあまり役に立っていないことが多い (「関連する」はちょっと弱い)。 より明確なことを書くように工夫することを勧めます。
桂田 祐史