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3 Mathematica で離散 Fourier 変換

Mathematica の関数 Fourier[] は、 c=Fourier[f] とすると、 数値のリスト f $ =\{f_0,f_1,\dots,f_{N-1}\}$ に対して

$\displaystyle C_n:=
\frac{1}{\sqrt{N}}\sum_{j=0}^{N-1} f_j\omega^{nj}$   ( $ n=0,1,\cdots,N-1$ )

を並べたリスト c $ =\{C_0,C_1,\dots,C_{N-1}\}$ を返す (これが Mathematica の離散 Fourier 変換の定義)。 逆変換は InverseFourier[c] で行なう。

可能な場合は高速 Fourier 変換を使って計算されるので、 効率が良くなる (効率をあげたいときは $ N$ の値に注意すべきである)。

この講義の離散 Fourier 変換の定義に一致する結果を得るには、 次のようなオプションを指定する。
Fourier[f,FourierParameters->{-1,-1}]


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桂田 祐史
2016-01-14