ベクトル場のプロットについて

桂田 祐史

Date: 2022年6月7日, 2022年6月7日

ベクトル場のプロットについて質問が来たので、少し説明を補足します。

ベクトル場表示は、意外とてこずることがあります。

授業で VectorPlot[] という関数を紹介しましたが、 古い Mathematica にはなく (比較的新しい関数だということ)、 また VectorScaling というオプションも version 12.1 で導入されたもので、 新しいです (それ以前は VectorScale というオプションがあった)。

図を描くのには、問題ごとの工夫が必要になることが多い、 と考えてください。 (そういう意味で図を描くのは良いトレーニング課題だと思っています。 気軽に相談して下さい。)

• 湧き出しのサンプル・プログラム source.nb のように、 Boolean[] を使って、 原点近傍のベクトル場を描くことをやめることが出来ます。 場所ごとに違う設定で図を描いて、 それぞれ見せるとか、合成して一つの図を作るとか。
• 0 でないベクトルの長さを$1$に正規化してしまうとか。 サンプル・プログラムでは、 単に f'[x+y I] の実部と虚部を取り出しましたが、 そこで工夫することができます。
• この際、新しい Mathematica にしよう、というのもありです。 Meiji Mail から連絡してくれれば、 version 13 向けのアクティベーション・キーを発行します。