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応用複素関数レポート課題3
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課題3
次の(1)〜(5)からいずれか1つ選んでレポートせよ。
(1)
計算が困難であると予想される定積分 (初等関数で表せない、 積分区間全体で被積分関数が滑らかではない) を自分で選び、数値積分で値を求める。 その値がどれくらいの精度か (誤差がどの程度か)、何らかの方法で確認すること。 なるべく複数の方法で計算すること。 分割を細かくすると精度がどのように変わるか調べること。
(2)
Euler のガンマ定数
は、普通
で定義されるが、この式で
の値を計算するのは難しい。
(
1
)
が成り立つことが知られている。 この右辺を DE 公式で数値積分することで
の近似値を求めよ。 被積分関数
がどういう関数か調べること。 結果を何らかの方法でチェックすること (誤差がどの程度か)。 もし出来れば、(
1
) がなぜ成り立つか調べること。
(3)
ガンマ関数
(
) を数値積分することにより計算するプログラムを作り、 どういう範囲の
に対して、どの程度の精度が得られるか、調べよ。 被積分関数
がどのような関数か、 理解した上で取り組むこと。
(注) よく知られている関数等式
を利用すると、 どこか都合の良い幅
の区間に属する
に対して数値積分で
を求めれば良いことになる。
(4)
に対する数値積分公式では、
の値のみ用い、
の導関数の値は使わないのが普通であるが、
の値を使って良いならば、
補正台形公式
と呼ばれる
が利用できる。台形公式
と比べて、
では精度がどれくらい改善されるか、 適当な被積分関数を選んで実験して調べよ。 さらに次のどちらかを行うこと。
(a)
Euler-Maclaurin の定理 (7月5日の授業スライドで紹介してある) を参考にして、さらに高次の補正を試みる。
(b)
中点公式
で同様の補正をする。
(5)
講義で説明した関数
以外の関数に対して、 Rungeの現象が起こるかどうか調べよ (本質的に違うものを複数選んで実験すること)。
桂田 祐史