2.1 Mac に最新版をインストールする

(とりあえず 「FreeFem++ 4.12 のインストール」 を見て下さい。)

以下の記述は古く、書き直さないといけませんが、 時間がないのでしばらく放っておきます。


FreeFem++ 本体をインストールするには、 WWW サイト Freefem++ Home Page から、 FreeFem++-4.9-full-MacOS_10.11.pkg のようなインストーラー (4.9 はバージョン番号で、これは当然変化します。 また MacOS_10.11 は macOS 10.11 以降に対応する、という意味です。) を入手して実行します (Ctrl+クリックして「開く」)。

例えば version 4.9 の場合は、主な実行可能プログラムは、 /usr/local/ff++/mpich3/bin というディレクトリィに置かれています (/Application ディレクトリィにも FreeFem++.app が置かれますが、そのサイズは小さく、 大部分は /usr/local/ff++/ の下にあります)。

ターミナルから実行するには、 環境変数 PATH が設定されている必要がありますが、 最近の FreeFem++ では、 /etc/paths.d/FreeFem++ というファイルを用意することによって “自動的に” 設定されます (中身は /usr/local/ff++/mpich3/bin という1行です)。 ですから特に意識する必要はないでしょう。

(新しいバージョンをインストールしてうまく行かない場合は、 /usr/local/ff++ の下を探検してみることを勧めます 2。)


「起動できない」現象数理学科の学生に: 時々シェルの設定ファイル (~/.profile とか ~/.bash_profile とか) がおかしくなっていて、 /etc/paths.d/FreeFem++ での設定が有効にならないケースを見かけます (anaconda がらみの問題?)。 そういう人は、設定ファイルの末尾に
export PATH=$PATH:/usr/local/ff++/mpich3/bin
という1行を書き加えてから、シェルを起動して (ターミナルで新しいウィンドウを出すとか、ターミナルそのものを再起動する) みて下さい。


かつては、 GUI でプログラムの開発&実行の出来る FreeFem++-cs という IDE (統合開発環境) があって、 以前は私も身の回りの学生に推奨していましたが、 最近ではオリジナルの FreeFem++ だけで十分と考えるようになりました。

何か適当なテキスト・エディター (Atom (atom), Visual Code Studio (code), Emacs (emacs) など何でも) を選んで、 テキスト・エディターでプログラムを入力・編集して、 ターミナルで FreeFeem++ コマンドを使って実行する、 というやり方を勧めます。



桂田 祐史