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3.4.1 エネルギーの定義

波動方程式の解、$ u$の時刻 $ t$におけるエネルギー$ E(t)$は 次のように定義される。

$\displaystyle E(t)=\frac{1}{2}\int_0^1\left(\dsp\frac{\rd u}{\rd t}\right)^2+
\left(\dsp\frac{\rd u}{\rd x}\right)^2\,dx\qquad ...(※)
$


そこで、離散化された問題の解 $ \left(\begin{array}{c}v_{i,j} \\ w_{i,j}\end{array}\right)$ で時刻$ j\tau$におけるエネルギー$ E_{j}$を考察する。
まず、

(3.9) $\displaystyle \int_0^1f(x)\,dx$


を、今まで使っていた $ h$$ x_{i}$を用いて近似してみる。
($ 9$)の式は、$ x=0$$ x=1$$ y=f(x)$及び、$ x$軸で囲まれた面積である。 それなので、図1の様に面積を区切る。すると、求める面積は上底が$ f(x_{i})$、 下底が $ f(x_{i+1})$、高さ$ h$の台形の面積の和で近似できる( $ 0\le i\le N-1$)。 この近似は$ N$が大きいほど誤差は少なくなる。

図 3.1: 面積の区切り方
\includegraphics[width=10cm]{figure/zu4.ps}

よって、


  $\displaystyle \int_0^1f(x)\,dx$ $\displaystyle ≒$ $\displaystyle \frac{f(x_{0})+f(x_{1})}{2}h+
\frac{f(x_{1})+f(x_{2})}{2}h$
    $\displaystyle +$ $\displaystyle \dots+\frac{f(x_{N-2})+f(x_{N-1})}{2}h
+\frac{f(x_{N-1})+f(x_{N})}{2}h$
    $\displaystyle =$ $\displaystyle \left(\frac{1}{2}(f(x_{0})+f(x_{N}))+
\sum_{i=1}^{N-1}f(x_{i})\right)h$

と近似できる。だから(※)は、


  $\displaystyle E_{j}$ $\displaystyle =$ $\displaystyle \frac{h}{2}\left(\frac{1}{2}(v_{0,j}^2 + v_{N,j}^2)
+\sum_{i=1}^{N-1}v_{i,j}^2
+\frac{1}{2}(w_{0,j}^2 + w_{N,j}^2)+\sum_{i=1}^{N-1}w_{i,j}^2\right)$
    $\displaystyle =$ $\displaystyle \frac{h}{2}\left( \frac{1}{2}(v_{0,j}^2+v_{N,j}^2+w_{0,j}^2+w_{N,j}^2)
+\sum_{i=1}^{N-1}(v_{i,j}^2+w_{i,j}^2) \right)$

と近似できる。


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Masashi Katsurada
平成14年11月29日