5.16 数式番号について

複数の式をひとまとめして、副番号をつける subequations 環境というものがある。

\begin{subequations}
\begin{align}
 & \frac{\D x}{\D t}=f(t,x) \\
 & x(0)=x_0
\end{align}
\end{subequations}

• jreport や jbook クラスのように章が存在する場合、 数式番号はデフォールトでは章ごとに番号付けられる。 例えば 1章の2番目の式に (1.2), 3章の4番目の式に (3.4) という番号がつく。
• jarticle のように章が存在しない場合、数式番号はデフォールトでは、 その文書全体での通し番号となる。例えば 3 番目の式は (3) となる。
• 数式番号に「第◯節の第△番目の式」というように節の番号をつけたい場合は、

  \numberwithin{equation}{section}
  

  と書けば良い。これは amsmath の機能なので、 \usepackage{amsmath} の後に書くこと。 jarticle クラスの場合、第2節の3番目の式に (2.3) という番号がつく。 また jreport, jbook クラスのように章が存在する場合、 1章2節の3番目の式は (1.2.3) という番号がつく。 (実は equation を fugure に変えると、図の番号にも節の番号をつけられる。)
• 数式の番号は \theequation でついているので、 それを自分で定義し直すこともできる。

       例えば、jarticle クラスで、 \numberwithin{equation}{section} と同じことをするには

  \renewcommand{\theequation}{\thesection.\arabic{equation}}
  \makeatletter
  \@addtoreset{equation}{section}
  \makeatother
  

  とする。 式の番号を節が変わるごとにリセットする操作が必要であるのに注意が必要である。