5.4.1 ギリシャ文字

\ の後にローマ字 (ラテン文字) で読みを書くことで ギリシャ文字が書ける。
\[
  \alpha\beta\gamma\delta\epsilon\zeta\eta\theta\iota\kappa\lambda\mu\nu\xi
  % omicron は o と字の形が同じなので \omicron はない
  \pi\rho\sigma\tau\upsilon\phi\chi\psi\omega
\]
とすると

$\displaystyle \alpha
\beta
\gamma
\delta
\epsilon
\zeta
\eta
\theta
\io...
...da
\mu
\nu
\xi
\pi
\rho
\sigma
\tau
\upsilon
\phi
\chi
\psi
\omega
$

となる。

(「alpha, beta, $ \cdots$ なんて知らない」 -- そういう人が多いと想像するけれど、 このように綴るのは、どうも英語圏の常識みたいなので、 覚える価値はあると思う。)

なお、
\[
  \varepsilon\vartheta\varpi\varrho\varsigma\varphi
\]
とすると、

$\displaystyle \varepsilon\vartheta\varpi\varrho\varsigma\varphi
$

\varepsilon, \varphi は良く使うかも。


大文字のギリシャ文字は、先頭のローマ字を大文字にすればよい。 例えば
\[
  \Gamma  \Delta  \Theta  \Lambda  \Xi  \Pi  \Sigma  \Upsilon  \Phi
  \Psi  \Omega
\]
とすると

$\displaystyle \Gamma
\Delta
\Theta
\Lambda
\Xi
\Pi
\Sigma
\Upsilon
\Phi
\Psi
\Omega
$

となる (これ以外は、ローマ字の大文字と同じ。 例えば $ \alpha$ の大文字は A で良い。)。

数式で使われる文字は、字体をイタリックにする場合が多いが、 ギリシャ文字の大文字をイタリックにするには、 \mathit{} を用いる。
\[
  \mathit{\Gamma  \Delta  \Theta  \Lambda  \Xi  \Pi  \Sigma  \Upsilon  \Phi
  \Psi  \Omega}
\]

$\displaystyle \mathit{\Gamma \Delta \Theta \Lambda \Xi \Pi \Sigma \Upsilon \Phi
\Psi \Omega}
$

あるいは \varGamma のような “var” が先頭につい たコマンドを用いる。
\[
  \varGamma \varDelta \varTheta \varLambda \varXi \varPi \varSigma 
  \varUpsilon \varPhi \varPsi \varOmega
\]

$\displaystyle \varGamma \varDelta \varTheta \varLambda \varXi \varPi \varSigma
\varUpsilon \varPhi \varPsi \varOmega
$



桂田 祐史