10.5 JPEG以外のイメージファイルの取り扱い

JPEG 以外のイメージ・ファイルのフォーマットには、 Windows BMP, GIF, TIFF, PNG など色々ある。

ドライバーとして dvipdfmx を使っている場合、 png や png などは直接 includegraphics 出来る (tiff などは変換する必要がある)。

また dvips を使っている場合は、実質 EPS と JPEG しか読み込めないので、 他のほとんどのフォーマットは変換する必要がある。

ある時期までの私のお奨めは (今は「とっとと環境を新しくして、 dvipdfmx 使えるようにしましょう」がお勧め)、

最初が何であれ JPEG に変換してから、
jpeg2ps で PostScript に直して取り込む、
というやり方であった (最初が BMP だったりすると、 これでかなりファイルのサイズを小さくすることができる)。 二度続けて変換するのは品質を落としそうだが、 実は最近の PostScript は内部に JPEG データを含むことができるようになっていて、 jpeg2ps はそれをやっているだけなので、実際にデータの内容を変更するのは、 最初に JPEG に変換している過程だけである。

それでは、JPEG 以外のイメージ・データをどうやって、 JPEG に変換するかであるが、 素の Windows であればペイントを使うのが最も簡単であろうが (名前をつけて保存のところで出力の形式が選択できる)、 IrfanView などの使うのが良いと思われる (もっとも私はずっと長いこと使っていない…)。

UNIX 環境 (含む Cygwin, Mac) であれば、 ImageMagick に含まれている convert が簡単である。 使い方は、例えば JPEG にするのであれば
 convert nantoka.bmp nantoka.jpg
 convert nantoka.gif nantoka.jpg
 convert nantoka.png nantoka.jpg
という感じで、出力ファイル名の拡張子を .jpg にするだけである。

桂田 祐史
2020-09-14