10.8.2 .xbb ファイル

mygraph.{pdf,png,jpg} を取り込むには、 BoundingBox 情報を記録した mygraph.xbb というファイルを用意する必要がある。
こうやって .xbb ファイルを作る
TeXLive に入っている extractbb を用いて
    extractbb mygraph.pdf
あるいは
    xbb mygraph.pdf

extractbb は TeXLive に含まれているようである (実体は dvipdfmx の別名)。 $TEXMF/web2c/texmf.cnf
% 次は
%   t (何でも実行可能)
% か
%   p (shell_escape_commands で指定したもののみ実行可能)
shell_escape = p

shell_escape_commands = \
bibtex,bibtex8,bibtexu,pbibtex,upbibtex,biber,\
kpsewhich,\
makeindex,mendex,texindy,\
mpost,pmpost,\
repstopdf,epspdf,extractbb,\
のように extractbb を入れておくと、 .xbb ファイルを自動生成してくれるようである -- と言うのは昔の話? 最近の TEX は .xbb ファイルを作らずにサイズの方法を取得している??

extractbbxbb もこの後で出て来る ebb も、 実体は dvipdfmx のリンクであるらしい。
xbb がない場合、例えばこんな感じで準備できる
$ which dvipdfmx
/usr/local/texlive/2014/bin/x86_64-darwin/dvipdfmx
(→ 場所が分った。そこに cd してリンクをする。)
$ pushd /usr/local/texlive/2014/bin/x86_64-darwin/
$ sudo ln -s dvipdfmx xbb
$ popd

dvipdfmx.def というファイルが古いと、 .xbb ファイルの自動生成が出来ないことがあった。 その場合 CTAN (ftp://ftp.kddilabs.jp/CTAN/macros/latex/contrib/dvipdfmx-def/dvipdfmx.def) から最新版を取得すると良い。


(メモ: 以前は \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} でなくて、 \usepackage[dvipdfm]{graphicx} だった。 その場合は ebb コマンドで .bb ファイルを作成して使う。 この ebb も dvipdfmx のリンクで良い。 LATEX Beamer (12) が dvipdfm しか使えなかったことがあっ たが、今では逆に dvipdfmx オプションしか使えないようになった。 dvipdfm オプションの利用に関する情報はまだ落せない。)

桂田 祐史
2020-03-01