7.2 パッケージ

LATEX である程度まとまったことをやりたい場合に、 パッケージというものが用意されていることがある (中身は要するにマクロの集合である)。

パッケージは、 プリアンブルで \usepackage{} コマンドを用いて 読込む。

詳細は省略するが (自分で必要になってから調べれば良い)、 以下筆者が良く利用しているものの名前をあげておく。

geometry パッケージ
TEX 文書で使う紙の大きさや、余白の長さなどを指定するのに、 geometry パッケージ というものが便利である (latex geometry.insgeometry.sty を生成する)。
\usepackage[a4paper]{geometry}
とか
\usepackage[a4paper,vscale=0.9,hscale=0.8]{geometry}
のように使う。
amsmath, amssymb パッケージ
複雑な数式や、やや珍しい記号類の組版には、 アメリカ数学会 (American Mathematical Society, AMS) が開発した amsmath, amssymb パッケージが威力を発揮する。
\usepackage{amsmath,amssymb}
graphicx パッケージ
グラフィックスを取り込むための \includegraphics{} 命令が用意されている (使い方は後述する)。
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
あるいは
\usepackage[dvips]{graphicx}% 昔は dvips を使っていたので
LaTeX Beamerパッケージ
プレンゼンテーション資料TEX で作るために、 色々なパッケージが開発されている。 LaTeX Beamer パッケージはその一つである。 このあたりは流行り廃りがあるので、自分が必要になったときに、 WWWで検索すると良い。 §11 を見よ。
ascmac パッケージ
円記号を組版する \yen や、 枠で囲う screen 環境、見出しつきの枠で囲う itembox 環境などは、 ascmac パッケージにある。
\usepackage{ascmac}

桂田 祐史
2018-10-17