5.2 かっこ

丸い括弧 $($ , $)$ とカギ括弧 $[$ , $]$ は普通に入力できる。 $\{$ , $\}$ は前に \をつける。

\[
  \{[(a+b)+c]+d\}
\]

とすると

$$\{[(a+b)+c]+d\}$$

となる。かっこの大きさを調節するには、 \left と \right で挟む場合が多い。

\[
  \left[
   \left(x-x_0\right)^2+\left(y-y_0\right)^2
  \right]^{1/2}
\]

$$\left[ \left(x-x_0\right)^2+\left(y-y_0\right)^2 \right]^{1/2}$$

やや脱線気味だが、最近は \left と \right の間に \middle というのを使えるようになった。

\[
 A=\left\{\frac{1}{n}\middle| n\in\mathbb{N}\right\}.
\]

$$A=\left\{\frac{1}{n}\biggr\vert n\in\mathbb{N}\right\}.$$

(LaTeX2HTML では棒の背が高くならないのだけど、 eplatex ではちゃんと背が高くなる。 ここは実はズルをしている。)

こうすると $\vert$ の前後に適当な空白が入らず、バランスが悪い。 棒を高くする必要がなければ、 \mid $\mid$ を使えば良いのだが、 \mid は \middle で 使えない。

$\vert$ を関係演算子扱いしつつ、\middle で 高さを伸ばすには、次のようにすると良い (http://tex.stackexchange.com/questions/5502/how-to-get-a-mid-binary-relation-that-grows)。

\newcommand{\relmiddle}[1]{\mathrel{}\middle#1\mathrel{}}% マクロ定義

\[
  A=\left\{\frac{1}{n}\relmiddle| n\in\N\right\}.
\]

$$A=\left\{\frac{1}{n}\;\biggr\vert\; n\in\N\right\}.$$