3.4 対数グラフに関するメモ

中学・高校で、データをグラフにプロットして、正比例の関係にあることを 確かめ、さらには比例定数を求める、ということをした経験があるでしょう。 ここでは $ y=c x^\alpha$ のような関数について、同じことをするにはどうし たら良いか、説明します。これには両辺の対数を取って、

$\displaystyle \log y = \log (c x^\alpha) = \log c + \log x^\alpha = \log c +
\alpha\log x.
$

これから、$ \log y=Y$, $ \log x=X$, $ \log c=C$ とおくと

$\displaystyle Y = \alpha X + C.
$

そこで、データ $ (x_j,y_j)$ に対し、 $ (\log x_j, \log y_j)$ を座標に持つ 点をプロットすると、点は直線上に並び、傾きは $ \alpha$ になるはずです。 --- これが対数グラフの原理です。対数グラフは簡単ですが、便利で役立つ ものです。

問題5-5 $ y=a^x$ のようなものは、どう調べたらいいか考え、実験し て確かめよ。



桂田 祐史