1 はじめに: この文書は何か

数学科2年生向けの「情報処理II」という講義 (1995年) の中で、 常微分方程式の初期値問題の数値計算入門を行いました。 そのときの資料をまとめたものです。 解法としては、Euler法とRunge-Kutta法しか説明していませんが、 それだけでも結構色々なことが出来ます。

なんと言っても古いので、「今なら違う説明にする」、 「ちょっとおかしいかな、修正すべきかな」と思うところがないわけではないけれど、 直し始めるとキリがないので、そのママにしてあります。 (書いた当時はそれなりに頑張ったので、作り直すにもかなり手間がかかる、 ということです。)


プログラムについては、当時使っていた自作グラフィックス・ライブラリィを、 現在でも利用可能な GLSC を使うように書き換えました。 プログラミング言語として、C言語を使っています。 これについては、今ならば他の選択肢がたくさんあるところで、 個人的には Julia または Crystal 推しですが、 そういうのを使う例は別に提示しようと言うことで、 C言語バージョンはこのままの形で残します。


(2021/6/6 追記) フラストレーションがたまるので、やはり新しいのを書くことにしました。 でも、この文書は大体このままの形で残します。



桂田 祐史