TeX について

　明治大学数学科で TeX を利用する人を対象にしたページです。 暇があれば順序立てて説明するところですが、 そうも行かないので断片的なことの寄せ集めです。 全般に内容が古くなりつつあります。

目次

• TeX についての一般的な情報
• TeX の入手方法
• スタイル・ファイル, パッケージ
• TeX で書いたものを WWW に載せよう (HTML化, PDF化)
• OHP を使うには
• How to (この記号はどうやって出すか等)
• 図を含めるには
• UNIX 上での小技 (両面印刷、マージン指定、用紙サイズ指定、マグニフィケーション指定、 印刷ページ範囲指定など)
• 明治大学の校章
• リンク
• 野鳥のすすめ

TeX についての一般的な情報

• まず WWW ページということならば 『日本語 TeX 情報』 by 奥村晴彦 あるいは 『TeX Wiki』 を見ましょう。
• LaTeXの使い方については、 LaTeXしよう！ (by 武藤健志)
• 質問ならばネットニュースの fj.comp.texhax ニュース・グループで するのが良いでしょう…と言ってきましたが、 今では廃れてしまっていて、 奥村さんの作った掲示板 TeX Q&A が良いです。
• 趣が変わりますが、 『TeX』 by 乙部厳己 は TeX とは何かを知りたい時に見ると良いでしょう。

TeX の入手方法

　TeX と言っても幾つか選択肢があるのですが、 日本語が使いたい場合は Windows 環境との親和性も考慮して ASCII pTeX が勧められます。 UNIX の場合はソースファイルを ASCII pTeX のホームページ The publishing TeX related から入手できます。 もっとも PC UNIX (Linux, FreeBSD, ...) では、 パッケージが用意されていることが多くそれを利用するのが便利でしょう。 Windows 版 pTeX は CD-ROM が付録についた書籍を買ってしまうのが一番簡単です (もっともあまり古いものは避けるようにしましょう)。 買わずにインターネットからの入手で済ますには

• 『TeX Wiki』 (by 奥村)
• 『Windows 95/98/2000/XP における TeX システムのインストール』
• 『TeX for Win32』 (by 角藤 亮 (かくとう あきら))
• 『dviout/dviprt 情報』 (by 大島 利雄) 『dvioutにおける小ヒント集』

　 なお、2006年度は、

• 「あべのり」 氏による 「TeXインストーラ」

　Mac については、

• 『MacpTeXとその周辺』 by 内山 孝憲
• 『JIS X0212 Characters for pTeX』 by 小山 弘和

図を含めるには

• EPS 形式のデータを含める方法
• 「イメージデータの TeX への取り込み --- jpeg2psの勧め」
• PostScript について (内容に古いところが残っていますが…結構力作です)

TeX で書いたものを WWW に載せるには

　dvi ファイルをそのまま載せるというのもありだと思うのですが、 世の中そうそう TeX 環境の整ったコンピューターばかりではないですから…

• LaTeX で書いたものを HTML に変換する LaTeX2HTML ( サポートページ latex2html Info Page) は、 様々な人 (Thanks 北川, 武藤, 竹野) の手で日本語化されてきていて、 私も授業の資料を作成するために使わせてもらっています。 今なら竹野さんの LaTeX2HTML (Japanese) というページから探しにいきましょう。
  なお、数学科 6701 号室向けに 『ワークステーション環境の JLaTeX2HTML』 を書きました。
• DVI ファイルを PDF に変換する DVIPDFM もとうとう日本語化されました。 『dvipdfm の日本語化』 これまで苦労していたのがうそのようにスイスイ変換できます。感謝。 (PDF について何も知らんぞという人には、拙い文章ですが、 『dvi, PostScript, PDF について --- 講義ノートを読むための豆知識』 をどうぞ。)
  『TeXからPS及びPDFを作るときのコツ』
• こんど時間があったら試そうと思う mimeTeX … HTML 中に TeX の数式が書けるようになる CGI の話。

どうすればよい

• "The Comprehensive LaTeX Symbol List" … LaTeX でどういう記号が使えるか symbols-a4.pdf
  mathabx については mathabx.html
• 『dvioutにおける小ヒント集』
• 『LaTeX2εで定理などを枠で囲む方法』by 桂田 (PDF), (HTML) (この文書は PDF でないと「どうなるか」が分からない。)
• 『foiltexを使ってみよう』 (by 桂田) --- TeX でプレゼンテーション
• 『TeXPoint の紹介』 (by 内藤君＠桂田研) --- PowerPoint で TeX を使う。
• ?

スタイル・ファイル, パッケージ

　一般的な常識は取りあえずは本を読んで下さい (どうやってインストールするとか、.ins, .dtx を latex にかけるとか)。 使いたいスタイル・ファイル、 パッケージで 6701 号室の WS 環境にインストールされていないものがあった時は 桂田に相談してください。

• 入手するにはとにかく CTAN (Comprehensive TeX Archive Network) でしょう。 たくさんミラー・サーバーがあります。
  RING, IIJ, KDD, 理化研, 大阪大, JAIST 理科大SunSite などなど (中身は基本的にいっしょなので、速いところから入手)。
  特に CTAN/macros/latex/contrib/ は良く使いますね。
  日本から使うのは得策でないと思いますが、 本家 CTAN (イギリス), 本家 CTAN (ドイツ) もリンクを張っておきます。
• 個人的に使ってきたものを幾つか紹介します。古いものが多いです。 TeX で書かれた文書の寿命は長いので、 古いスタイル・ファイルが必要になることはあるのだと思います。 古いものを置かれるのは嫌だという方もいらっしゃるかもしれませんが、 ご容赦下さい。
  • pagesize.sty (by 梅木秀雄) 用紙サイズ、マージンの指定を柔軟に行えます。 これは LaTeX2e 専用の geometry パッケージに 発展したということです。 CTAN:/macros/latex/contrib/supported/geometry/
  • ascmac.sty ASCII pTeX に含まれています。 枠で囲む screen, itembox 環境など便利です。 NTT jTeX でも使えます。
  • eclepsf.sty などを含むスタイル・ファイル集 (by 磯崎秀樹氏) です。これは fj.comp.texhax ニュースグループに投稿されたメッセージ から取り出したものです。
    LaTeX に PostScript 図形を取り込むのに良く使われた スタイル・ファイル eclepsf.sty とテストのための TeX ファイル eclepsf.tex, hiraa.ps を抜き出して置いておきます。 なお、その改名前の epsf.sty のマニュアル epsfdoc.tex も置いておきます (上の tar ファイルには入っていません)。 html にも変換しておきます。 epsf.sty マニュアル
  • 上のスタイル・ファイル集には入っていない eclbkbox.sty
    この子孫である boites.sty は CTAN の macros/latex/contrib/boites/ から入手できるけれど。
  • eepic.tar.gz, eepic.lzh Picture 環境の拡張をする eepic.sty の version 1.0 です。 解説文書 eepic.tex, スタイル・ファイルeepic.sty を抜き出しておきます。
  • verbatimfiles.sty テキスト・ファイルの内容をそのまま出力する \verbatimfile 命令を使えるようにするスタイル・ファイルです。
  • here.sty 図や表などのフロートを指定した場所に出すためのスタイル・ ファイルです。多分に裏技的です。
  • bitmap.tar.gz, bitmap.lzh X Window System の bitmap データを TeX 文書に取り組むための スタイル・ファイルです。
• LaTeX 209 の時代には 「LaTeX のマクロやスタイルファイルの利用」 (by 岩熊 哲夫さん) が定番の解説書でした。現在でも参考になるところが多いです。 「熊の巣窟にあるガラクタ」 から入手できます。

OHP を使うには

• 個人的には昔から原始的なやり方でやっていて、人にもそれを勧めています。 卒研の学生向けの文書ですが , 『OHP 利用上のヒント』 を見て下さい。
• 奥村氏の jsarticle に注目していて、そのうち乗り換えるかもしれません。 『pLaTeX2e 新ドキュメントクラス』 を見て下さい。

明治大学の校章

UNIX 上での小技

• dvips をフィルターとして使う (標準出力に出力する) には -f オプションを用いる。
• graphicx パッケージでカラー印刷するには dvi2ps でなくて、dvips を使う。 (きっと dvi2ps でもやりようはあると思うけれど…)
• 両面印刷するには

  dvips -f dviファイル | double | lp -dプリンタ名

  6701 号室ならばプリンタ名の指定をしなくても部屋のプリンターに出る。
• dvips でマージンをいじるには -O 右,下 とする。 寸法の単位はポイントであるが、単位を指定することもできる。 例えば、左に1cm, 上に1.5cmずらすには

         dvips -O -1cm,-1.5cm dviファイル
         

• dvips で用紙サイズを指定するには -t オプションを用いる。 B4 を指定するには

         dvips -t b4
         

  -t landscape というのもある。
• xdvi で用紙サイズを指定するには -paper オプションを用いる。 xdvi -paper a4r とか。
• dvips でマグニフィケーションを指定するには、-x オプションを用いる。 magstep 3 ならば -x 1728 とする。 magstep 4 ならば -x 2074 とする。
• dvips で印刷するページ範囲を指定するには、-pp オプションが便利。 印刷したいページ番号をコンマで区切って並べる。 コロンを用いて 開始ページ:終了ページ ともできる。 -p 開始ページ -l 終了ページ とも。
• dvi ファイルを切り出したい場合は dviselect が便利。

         dviselect 10:20 foo.dvi > bar.dvi
         

  で 10 ページから 20 ページまで。

野鳥のすすめ

　GNU Emacs (mule, xemacs, emacs, Meadow など) で使える、TeX を快適に使うための YaTeX は本当に便利です。 『野鳥ホームページ』, 『野鳥マニュアル (HTML)』 『野鳥Q&A』, 『野鳥クイックリファレンス』

リンク

• 入手したい場合は TeX の入手法
• TeX に関する一般的な情報については、まず奥村氏の 『日本語TeX情報』 を見てみましょう。
• CTAN については スタイル・ファイルの 項を見て下さい。
• TeX と PostScript フォントについては、 奥村さんのページ と 内山さんのページ を見よう。
• TeX の中に PostScript で描いた図を含める時、Psfrag が便利。 ここから 入手できます。
• xdvi 日本語化・機能拡張パッチのページ
• 上記 pLaTeX2εの附属 CD-ROM でお勧めのエディターは 秀丸 ということです。
• Emacs, VZ, WZ, 秀丸などのエディターで TeX を便利に使う 野鳥,雷鳥,白鳥,飛鳥 と、 野鳥のマニュアルです。
• UNIX上のdvi driver (ちょっと古い？)
• 「熊の巣窟にあるガラクタ」
• 武藤『LaTeXしよう！』