5.1 その目的

当数学科での GLSC 利用の「歴史」も結構長くなって来ました。最初のうちは GLSC をオリジナルのままに使っていたのですが、しばしば等高線や鳥瞰図を描 く関数が使いづらいと感じていました。その理由は、GLSC が C 言語で書かれて いるため、Fortran のような整合配列が利用できないためと言えるで しょう。格子点上の数値データや行列のような二重添字を持つ数列を二次元配列 ではなく、長い $1$ 次元配列に (ユーザーが自分の責任で) 詰め込んで扱うの は、本質的でない複雑さが生じます。

そこで、長い 1 次元配列の代わりに
  typedef G_REAL **matrix;

として定義した、 G_REAL へのポインターのポインター (matrix 型) を 使ったインターフェイス (C 言語用) を用意しました。



桂田 祐史