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5 TEX で OHP 原稿を作る

基本的な考え方は「小さい紙用に組版して大きく印刷する」というもの (TeX はもともと持っている拡大印刷する機能を利用する)。

プリアンブル、つまり \documentstyle の後に
\textheight = 11cm
\textwidth = 8cm

として、紙の大きさを小さく指定する。

印刷するときに
  lprdvi -x -72 -y -72 -m4 happyou.dvi

のように拡大して印刷する。

-m4 は字の大きさを $1.2^{4}=2.0736$ 倍に拡大するという意味。 -m3 ($1.2^3=1.728$ 倍に拡大) か -m4 くらいがお勧め。

-x -72$x$ 軸方向に $-72$ ポイントずらす、 つまり左に $72$ ポイント (約 1 インチ = 2.54 cm) 詰めるという意味。

-y -72$y$ 軸方向に $-72$ ポイントずらす、 つまり上に $72$ ポイント (約 1 インチ = 2.54 cm) 詰めるという意味。

(ずらしの値は試行錯誤。 環境が変って久しぶりにやったら $-90$, $-144$ くらいだった。)

なお dvips を使う場合は (現在はこっちが普通であろう)
  dvips -x 2074 -O -3cm,-4cm happyou.dvi

のようにして拡大する ($2074/1000$ 倍に拡大、左に 3cm, 上に 4cm ずらす)。 $2074$ は magstep 4 に対応しているが、magstep 3 ならば $1728$ となる。


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Masashi Katsurada
平成15年2月17日