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A..1 お説教

ハイラー・ワーナーの本には、 昔の人達の苦心の計算結果がたくさん紹介されている。 せっかくゼミで取り上げるのだから、 彼らの計算はなるべくきちんと追跡すべきだと思う。 彼らはほとんど例外なく、ひとかどの人物であって、 しばしば相当な手間をかけた仕事であるわけだから、 決して簡単ではないが、 我々は整理された知識と色々な道具 (特にコンピューター) を持っているのだから、 うまくやればかなり能率良く細かいところまで見えてくるものである。 ゼミの準備に電卓すら叩いてこないのは何か間違えていると思う (教官の指導の失敗?)。

(特に時代が古いと数学的な知見を定理にまとめていないこともあって、 そういう場合はエッセンスは計算例に詰まっているだけ、ということも稀でない。 彼らの計算を真剣に検討しないで、一体どうやって理解できるというのだろう。)


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Masashi Katsurada
平成17年7月19日