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卒業研究テーマ 固有値問題とそのシミュレーション

桂田 祐史


Date: 2003年11月11日

微分作用素 $ L$ としては以下の 3 つのいずれかを考える。

$\displaystyle L[u]:=
\left\{
\begin{array}{ll}
p u''+q u'+r u \\
(p u')'+r u \\
u''
\end{array}\right.
$

ただし後の波動方程式の問題では、 $ u'$, $ u''$ はそれぞれ $ u_{x}$, $ u_{xx}$ を表わすと解釈する。

境界条件 (B.C.)としては

(1) $\displaystyle u(0)=u(\ell)=0$

または

(2) $\displaystyle u'(0)=u'(\ell)=0$

を考えることにする。

固有値問題とは、

$\displaystyle -L[u]=\lambda u,$   (B.C.)$\displaystyle ,\quad u\ne 0
$

を満たす $ \lambda$, $ u=u(x)$ を求めよ、という問題である。 $ L[u]=u''$ の場合は紙と鉛筆の計算で完全に解けるが、 そうでない場合には難しく、 コンピューター・シミュレーション以外には手段がない場合も多い。

波動方程式の初期値境界値問題とは、

(3) $\displaystyle u_{tt}$ $\displaystyle =$ $\displaystyle L[u]$   $\displaystyle \mbox{($(x,t)\in(0,\ell)\times \R$)}$
(4) (B.C.)    
(5) $\displaystyle u(x,0)$ $\displaystyle =$ $\displaystyle f(x),\quad u_t(x,0)=g(x)$   $\displaystyle \mbox{($x\in[0,\ell]$)}$

を満たす $ u=u(x,t)$ を求めよ、という問題である。 これも $ L[u]=u_{xx}$ の場合は紙と鉛筆の計算で完全に解けるが、 そうでない場合には難しく、 コンピューター・シミュレーション以外には手段がない場合も多い。

(1)
固有値問題を解くプログラムを作って実験せよ。
(2)
波動方程式の初期値境界値問題を解くプログラムを作って実験せよ。
(3)
Mathematica で音を扱う方法をマスターせよ。
(4)
音階のお勉強
(5)
録音した音の Fourier 展開




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Masashi Katsurada
平成15年12月26日