ずっと、pLATEX を使っていて、少し前に upLATEX に乗り換えて、 最近は LuaLaTeX にするべきかなあ、と考えていた。 小さなきっかけが積もったから。
(要するに、日本の外で作られたものを動かすには、 古い (u)pLATEX に固執していてはダメだ、ということみたい。 これまで移行に気が進まなかったのは、試してみて「遅い!」と感じたからだけれど、 いつの間にか改善されていたと気づいた、ということだ。)
実物を見ていなかったけれど、 目をつむって Kottwitz [2] を買ってみた (最近痛感しているのだけど、日本語で高品質な文書を作っている人達がいて、 それは素晴らしいことだけど、 時々英語の世界も見てトレンドのチェックをしておかないといけない)。 期待していたのと少し違ったけれど、日本語版向けの第0章 「日本語LATEX について」(荒田実樹著) があるので、 それを参考に、ネットの探索とかして、勉強して、論より run.
メモは次のに書いた。
「LuaLATEX を使ってみる」 https://m-katsurada.sakura.ne.jp/labo/text/newtexenv.pdf
以下、要点をいくつか。
LuaLATEX エンジンを日本語向けに調整した LuaLATEX-ja というパッケージがある (これは新しいエンジンというよりは、 Lua言語で内部処理をカスタマイズしたものとか)。
それを使うために、 ltjsclasses, jlreq などのクラス・ファイルがある。
ltjsclasses は定番の jsclasses の LuaLATEX 版ということでしょう。
jlreq は名前が覚えにくそうだったけれど、 由来は「日本語組版処理の要件」 (Requirements for Japanese Text Layout) かなあ?? それで覚えることにする。
どちらも有望そうだけれど、とりあえずは jlreq で色々やってみる。
| LATEX 文書の書き始め |
\RequirePackage{plautopatch}
\documentclass[12pt]{jlreq}
|
| 組版コマンド |
lualatex なんとか.tex |
元々 upLATEX 用に作ってあった文書は、割と簡単に LuaLATEX-ja 用に直るみたい。 何か問題が見つかり次第、上のメモに書き足す予定。
| itembox環境代わりの myitembox 環境の定義 |
\usepackage{tcolorbox}
\tcbuselibrary{breakable}
\newtcolorbox{myitembox}[1]{
breakable,
title={#1},
colback=white,
colframe=black,
colbacktitle=white,
coltitle=black,
fonttitle=\bfseries,
boxrule=0.5pt,
arc=2mm
}
|
コンパイル用のコマンドを lualatex に変更する必要があるが、 元々コマンドを自動選択するシェル・スクリプトpdfplatexを用意してあって、 latexmk とかはそれを呼び出すようにしてあったので、 pdfplatex を lualatex 対応に修正したら、 一気に色々なものが簡単に使えるようになった (Emacs の中で YaTeX を使っていたのだが、するする動く)。 この際、Chappy 君に中を読んで色々推敲してもらった。
| pdfplatex をインストール |
curl -O https://m-katsurada.sakura.ne.jp/misc/20260913/pdfplatex
chmod +x pdfplatex
mv pdfplatex ${SOMEWHERE}
|
(u)pLATEX と LiaLATEX-ja (とクラス・ファイル), 内部はかなり違っているはずなのに、簡単に移行できるのは、 開発している人達が、使い方の互換性を尊重して努力しているせいなのだろう。 現状は誰に感謝すべきかも良く分かっていないけれど (まずは動くようにしないと)、 ありがとうございます。