36 L^ATEX 古めかしいスタイルファイルが残っていて悪さ

L^ATEX で古い古いスタイル・ファイルが悪さをした、という話。

ascmac.sty というのは、screen 環境, itemize 環境などで人気のあるスタイル・ファイルである。 今では TeX Live にも収録されているが、昔は自分で入手して使っていた。 そのせいで気づかずに古いものが残っていて、それを読み込んでしまって、 バグに遭遇して、時間を (3時間近く) 浪費しました、ということである。

バグの内容は https://github.com/texjporg/ptex-texmf/issues/6にある通り (症状としては、 screen環境の終わりで “! Missing number, treated as zero.” と表示される、 エラーが発生する条件は pict2 と共存させようとすること)。 10年近く前に改訂されたものだから、その内容については詳しく書かない (古いのを使っているのが悪い)。

古い ascmac.sty と tascmac.sty は消して、念のため、 そのバグが顕在化する .tex ファイルを置いてある場所に、 最新版を置くことにした (組版するときにそれが読み込まれるはず)。

cp -p /usr/local/texlive/2025/texmf-dist/tex/latex/ascmac/* .