67 FreeFem++ 4.15 をインストールしてみた

2025年度は有限要素法の講義を担当しないけれど、 FreeFem++ 環境の更新はしておこう。何かで使うだろうし。

FreeFem++ の現時点の最新版は 4.15である。 4.14のインストールについては、 「FreeFem++ 4.14」 という記録がある。

基本的にはそこに書いたのと同様にインストール出来るが (非常に古い macOS の場合はあまり引っかからずにすむが、 Ventura 以降の macOS ではセキュリティのために簡単には行かない)、 今回は少し整理してみる。

Mac 向けには、 FreeFEM-v4.15-Intel-O.dmgFreeFEM-v4.15-Apple-Silicon-O-a.dmg が用意されている。 FreeFem Download から入手する。

古いものをインストールしてあれば削除しておく
sudo rm -rf /Applications/FreeFem++.app

インストールするには、まず Intel Mac の場合は
open FreeFEM-v4.15-Intel-O.dmg
cd /Volumes/FreeFEM-v4.15-Intel-O
bash ./Install-app.sh
Apple Silicon Macの場合は
open FreeFEM-v4.15-Apple-Silicon-O-a.dmg
cd /Volumes/FreeFEM-v4.15-Apple-Silicon-O
bash ./Install-app.sh
(私は面倒なので cd /Volumes/Fr* としてます。)


macOS Ventura 以降をインストールしてある Mac (実際的にはほとんどのMac) では、 警告の嵐がやってくる。

Install-app.sh がしようとしていることは、 FreeFem++.app/Applications にコピーして、 それからテスト実行をして、.zprofile にパスの設定して、 デスクトップにリンクを張る、ということみたい。 警告が出るのはテスト実行の部分で、それはキャンセルしてしまっても、 それ以外のところは正常に行われる。

そこで、 次のようにしなさい、というのが分かりやすい (不安が低減される) と思われる。

  1. (実行許可を与えること以外をとにかく全部(コピーするのがメイン)やってしまう)
    FreeFEM-v4.15*.dmp をダブルクリックしてマウントし、 ターミナルで以下を実行する。
    cd /Volumes/Free*
    bash Install-app.sh
    
    途中でパスワード入力を求められる (sudo しているため)。 壊れていると表示されてもあわてずに [キャンセル] を押す (これを2回することになる)。
    これでスクリプトを終える。以下のようなものが表示されているはず。
    % bash ./Install-app.sh
    same arch x86 i386 ok
    Install FreeFEM version 4.15 in /Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.15/bin
     ARCH Intel
    filerc : .zprofile
     No FreeFem++.app  ff-4.15 so copy FreeFem++.app in /Application (with sudo do b
    e sure)
    =============================
    ./Install-app.sh: 66 行: 29208 Killed: 9               /Applications/FreeFem++.a
    pp/Contents/$ffver/bin/FreeFem++ /Applications/FreeFem++.app/Contents/$ffver/sha
    re/FreeFEM/$ver/examples/tutorial/Laplace.edp -nw
    Update .zprofile
    =============================
    add export PATH=/Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.15/bin:$PATH  >>.zprof
    ile
    --- .zprofile.new       2025-03-22 12:05:12
    +++ .zprofile   2023-07-31 21:34:48
    @@ -7,4 +7,3 @@
     if [ -f ~/.zshrc ]; then
         . ~/.zshrc
     fi
    -export PATH=/Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.15/bin:"$PATH"
    Create Link of example and Doc
    =============================
    /Users/mk
    Error missing install missing lib or quarantine ?
    (base) mk@archimedes FreeFEM-v4.15-Intel-O %
    
    最後に Error missing install missing lib or quarantine ? と警告が表示されているけれど気にしない。

    繰り返しになるが、 (実行できないので) テスト実行に失敗してはいるけれど、 実行許可を与える以外の必要なことはまず出来ているはず。

  2. (コピーした FreeFem++ にとにかく実行の許可を与える)
    1. を実行した直後に、 [りんご][システム設定] プライバシーとセキュリティ を開き、 どう警告されても無視して FreeFem++ を開く。 実際には、
    (a)
    「お使いのMacを保護するために、“FreeFem++” がブロックされました。」
    [このまま開く]をクリックし
    (b)
    「“FreeFem++.app” は壊れているため開けません。 ゴミ箱に入れる必要があります。」に (壊れているとは限らないだろう、 嘘つきだなあと思いつつ) [開く]をクリックし
    (注: 前と同じのようだが、[開く] という選択肢がある。)
    (c)
    「Macに…許可するには…管理者のパスワードを入力して下さい。」
    にも Touch ID するか、[パスワードを使用]をクリックしてパスワードを入力する。
  3. (テスト実行する) 新しいシェルを起動する (ターミナルで command+N するとか)。 サンプル・プログラムを実行してみる。
    ln -s ~/Desktop/Fr*/4*/examples/tutorial .
    cd tutorial
    FreeFem++ Laplace.edp
    
    あるいは
    cp -p `find /Applications/FreeFem++.app -name Laplace.edp` .
    FreeFem++ Laplace.edp
    

こうなると一安心



桂田 祐史