39 リカバリー・モード体験記

Apple Silicon Mac では、 電源ON時に電源ボタンを押し続けることでリカバリーモードになる。

ターミナルを開いて作業する。 ターミナルのウィンドウは開きたい放題なので (私は6つくらい開いた)、意外と作業能率は悪くない。

とは言っても、 UNIXのシングル・ユーザー・モードのようなもので、 使いにくく感じる人が多いであろう。 (住めば都かもしれないけれど、住みたくない。)

たとえば du が使いたくなったが、 /bin, /sbin, /usr/bin, /usr/sbin に入っていない。 ケチ。しかたないので、
export PATH=$PATH:/Volumes/Mac OS.../usr/bin
とするとか、こういうのって知らないと思いつかないだろう。

vim くらい使えるかと思ったけれど、ひっかかった。 (テンポラリ・ファイルの置き場所ね。そうか…) これもうまくすれば回避できるのだろうけれど。

ところで今回は、Mac に内蔵されているストレージにあるファイルをサルベージ するのが目的だった。 そのためにリカバリー・モードで起動して、 外付けストレージを接続してバックアップ、 と考えたが、Mac のリカバリー・モードでは、 ケーブルで接続した Mac との間で内蔵ディスクの共有ができることに気づいた。 何だ、今回の目的にはこれが一番便利みたい。



桂田 祐史