75 Mac で有名な円記号とバックスラッシュの入力問題 (未解決)

ある問題について以下に書くわけだが、現時点でうまい解決策を知らない。 今の私の状況を説明しているだけである。


学期中に何回か引っかかって、その都度その場しのぎして来たのだけど、 ちょっと調べてみた。

バックスラッシュ \ は、C言語によるプログラミングや、 TEX 文書作成の際に非常に多く現れるので、 私のような人間には頻繁に使用することになる。

ずっと以前は、授業をする際

バックスラッシュを入力するには、 キーボードの円記号が刻印されているキー \fbox{\yen} を叩けば良い。 画面に円記号が表示されても、 中身は 0x5c (ASCII のバックスラッシュの文字コード) なので心配しない (円記号を見ても実質バックスラッシュと思え)。
と言っておけば良かった。(余談: 最近、 こういう対応を批判する人を見かけたりしたのだけど、 一体どうすれば良かったというのかな。 どうも真面目に考えていないみたいなのだけど、後の時代の常識から、 昔のことを考えずに批判するのは見当外れになっても仕方ないよね。)

しかしバックスラッシュではない円記号を取り込んだ Unicode が普及する ことになって、面倒な事態になった。

というのが普通になったのは良いとして、 となったのは困った。毎度 \fbox{option} キーを押すのはとても面倒です。

Apple が用意した次のような処方箋がある。

システム環境設定の[キーボード][入力ソース]で、 「日本語 - ローマ字入力」 を選び、 「“¥” キーで入力する文字」を「¥(円記号)」から 「\ (バックスラッシュ)」に変更する。 これで \fbox{\yen} キーで\が、 \fbox{\texttt{\textbackslash}} キーでが入力される (つまり “交換” される)。

しかし、これですっきり解決とは行かない。 このおまじないが効くソフトウェアと効かないソフトウェアが出て来てしまった。

上で説明して比較的よく知られている Apple が用意した設定法で解決しない こともあるので、次のような手段も時々話題にのぼる。

(a)
Karabiner-Elements というアプリを使って入れ替える。
(b)
~/Library/KeyBindings/DefaultKeyBinding.dict というファイルを作り、次のような内容にする。
{
  "¥" = ("insertText:", "\\");
  "~\\" = ("insertText:", "¥");
}

私の希望は、どのソフトウェアでも、 \fbox{\yen} キーで\が、 \fbox{option}+ \fbox{\texttt{\yen}} キーで が入力される という状態を実現することである。 その理由は書かなくても明らかと思うけれど、一応書いておくと以下の通り。

しかし、今のところ、この希望する条件を満たす解決策は発見できていない (テストを間違えているのかなあ…)。



桂田 祐史