4.3 どうやってメールを送信するか -- Heirloom mailx を使う

ここまでで、研究室 Mac はメールを受け取れるけれど、 外には出せない(転送できない)状態である。 もともとメールを受け取るのと、送信するのは全然別の機能であり (この辺は、リアル・ワールドの郵便と似ていて、 出すのはポストに投函すれば良いけれど、 受け取る方は郵便局の人に家まで届けてもらうわけで、 全然対称性がない)、 そのうちの片方だけを実現した状態である。 郵便局として送信する方は相手に信用してもらう必要があるけれど、 受け取る方は勝手に出来るわけだ。

試しに送信してみる (昔だとTさんが飛んできたり、 H君からおしかりを受けるような気がするが、 今はそういう面倒見の良い人達はいないから、ある意味で気楽に試せるな :-)。 当然弾かれるけれど、どのようになるか。
mail 大学の自分のメール・アカウント
mail 自分の携帯のメール・アカウント
前者は大学のメール・サーバーが受取を拒否、 後者は携帯会社のサーバーが拒否。 MX レコードがないから、どのメール・サーバーも相手してくれない、 ということだよね。まあ、当然。

さーて、どうやって携帯に飛ばそうか。 Linux の mailx コマンドだと、set smtp= とか色々書けるらしい。 それは Mac の /usr/bin/mailx ではやってくれない。
port search mail
として mailx @12.4_5 (mail) Heirloom mailx を見つけた (これが Linux の mailx なのかな?)。

これはユーザーインターフェイスはクラシックな mailx のそれだけど、 中身が今風になっていて、smtp を使って送信とか出来るんだ。 これが良さそう。

これを使って、Google のメールアカウント経由で携帯に送信しよう。

sudo port install mailx
.mailrc
set smtp-use-starttls
set smtp=smtp://smtp.gmail.com:587
set smtp-auth=login
set smtp-auth-user="ぐーぐるのメールアドレス"
set smtp-auth-password="ひみつ"
set from="自分のユーザー名"
なーるほど。必要なことを設定して、ことにおよぶ。
mailx -s help 例えば自分の携帯のアドレス
これで mailx で携帯にメールが遅れた。何か嬉しい。

桂田 祐史
2018-11-04