3 FreeFem++ 4.14のインストール

(しばらく工事中)

以前に FreeFem++ をインストールしたことがある場合、 それをそのまま使い続けるという手もある。

version 4.14 に更新したい場合は、 古いバージョンが残っていると混乱する可能性があるので、 4.14 をインストールする前に掃除しておくことを勧める。
古い FreeFem++ の削除 (ターミナルで実行)
sudo rm -rf /Applications/FreeFem++.app
cd /usr/local/bin
sudo rm -f FreeFem++*
sudo rm -f ffglut ff-mpirun bamg cvmsh2 ffmedit ffmaster ff-c++ ff-pkg-download ff-get-dep
cd -
(/usr/local/bin には何もない場合もある。 バージョンによってどこに何を置くか違っていることに注意。)

前節で紹介した dmg ファイルを (Finderで) ダブル・クリックすると、 /Volumes の下にマウントされる。 すると、次のようなウィンドウが表示されるはずである。

Image FreeFEM-4.14-Intel-finder
これは Intel CPU の場合 (Apple Silicon の場合は FreeFEM-v4.14-60-g660dbd36-Apple-Silicon-O というウィンドウ)

この後どうするかは README.md に書いてあるが、一応以下で説明する。

まずターミナルで以下のようにする。
Intel CPUの場合
cd /Volumes/FreeFEM-v4.14-61-g71a1c369-Intel-O/
この長いコマンドを打つのが面倒ならば、cd /Volumes/Free* としてみよう (多分それで動く。 こうするとたとえバージョンが違っても有効であるし。)。
bash ./Install-app.sh
(中で sudo しているので、パスワードを尋ねてくるかもしれない)
Apple Silicon の場合
cd /Volumes/FreeFEM-v4.14-60-g660dbd36-Apple-Silicon-O
この長いコマンドを打つのが面倒ならば、cd /Volumes/Free* としてみよう (多分それで動く。 こうするとたとえバージョンが違っても有効であるし。)。
bash ./Install-app.sh
(中で sudo しているので、パスワードを尋ねてくるかもしれない)

macOS が Monterey までの場合は、以上でインストール作業が終了する(はず)。


macOS Ventura 以降の場合は、すんなり行かないことが多いようである。 どのように対処すれば良いか、以下に説明する。


(以下 4 をする前に 7 が起こることもある。 とにかくあきらめずに「開く」があれば開く、 そうでなければゴミ箱には捨てずに「キャンセル」。)

  1. 「"FreeFem++"は壊れているため開けません。 ゴミ箱に入れる必要があります。」という表示がでる。
  2. [キャンセル]を選択する。
  3. [システム(環境)設定][プライバシーとセキュリティ]の[セキュリティ]に、 “"FreeFem++"は開発元を確認できないため、使用がブロックされました。” という表示と[このまま開く]という選択肢が現れる。
  4. [このまま開く]を選択する。
  5. 「"プライバシーとセキュリティ"が設定のロックを解除しようとしています。 許可するにはパスワードを入力して下さい。」 と表示が出る。パスワードを入力すると、 もう一度「"FreeFem++"は壊れているため開けません。 ゴミ箱に入れる必要があります。」という表示が出る。
  6. また[キャンセル]を選択する。
  7. また“"FreeFem++"は開発元を確認できないため、 使用がブロックされました。” という表示が出て来る。
  8. [このまま開く]を選択すると 「"FreeFem++"は壊れているため開けません。 ゴミ箱に入れる必要があります。」という表示に、 (ループしているかと思うところだけれど) 今度は[開く]という選択肢が現れる。
  9. [開く]を選ぶ。
  10. インストールスクリプトが終了する。 ターミナルに、 Error missing install missing lib ?? という気になる表示が出るが、 それはサンプル・プログラムを走らせようとしての失敗らしく、 インストールそのものは(多分)成功している。

サンプル・プログラムを手動で実行してみる。 ターミナルを新しく開き (PATH を通す設定がされたはずで1、 それを使うには、ターミナルを新しく開くのが簡単)、以下のコマンドを実行する。
動作チェック (配布されている example を実行してみる)
curl -O https://m-katsurada.sakura.ne.jp/ana2024/Laplace.edp
FreeFem++ Laplace.edp

Image sample-program-result
このように表示されたら実行成功 (ESC キーを押して終了)

無事に動きますように。



桂田 祐史