1 手短に進学のすすめ

勉強・研究が面白いと感じている、もっと深いことをやりたい、という学部生には、 無理のない範囲で大学院に進学することを考えてみたら? と勧めることにしています。


博士前期課程は2年かけるのが普通なので、 進学すると社会に出るのが2年遅れることになりますが、 それが不利になることはほとんどなく、 反対に有利になることの方が多いです (ただし、景気が急に悪くなって就職が難しくなる、ようなことは考えていません)。


大事なことを注意しておきます。 社会に出るのを少し先延ばしにしたい、 いわゆるモラトリアムのために進学を考える人が一定の割合でいますが、 そういう人は進学するのをやめた方がよい、ということです。 そうであること、そうでないことがはっきり分かる場合は良いのですが、 どちらであるか見極めるのが本人でも難しい場合があります。

進学をしようと言う人に



桂田 祐史