大学では、レポートを書く機会が多い。 どのようなレポートを書くかは、もちろん中身に依るわけだが、 共通に抑えておくべき事項があるので、それについて簡単に説明する。
全員に配布するテキスト以外の参考書として、 木下 [1] と結城 [2] をあげておく。 どちらも具体例に富んでいて、分かりやすい。 またコンパクト (新書と文庫) で安価なので、 手に取って気に入ったら購入して、読み切ってしまうことを勧める。
[1] はロングセラーであり、定番である。 (パソコンが普及する前に書かれた本ではあるが) 理系の学生がレポートを書く前に一度は読んでおくと良い、とされている。
比較的最近出版された [2] は数学寄りであるが、 一般的な注意もしっかり押さえてある (最近出版された推敲編もある)。
日頃から、本や解説、論文をたくさん読んでいる人は、 お手本を目にしているわけで、それだけで有利である。 しかし、読むことと書くことは同じではなく、 書く人が努力をしていることに読者が気付かない場合も多い。 上記の本を読破したり、自分が書いた文章を添削してもらう (あるいはコメントをもらう) と、 良い文章にするための色々な努力に気付けるようになると思う。
その後は、読みながら書きながらの修行が続く…
桂田 祐史