3 テキスト・ファイルの取り込み

ソース・プログラムや、計算結果の数値出力などの形式は、 たいていの場合、いわゆるテキスト・ファイルです。

短いものは verbatim 環境を使って、取り込むことができます。 例えば

\begin{verbatim}
#include <stdio.h>
int main(void)
{
    printf("Hello, world\n");
    return 0;
}
\end{verbatim}
のように、 .tex ファイルの中の verbatim 環境の中 (\begin{verbatim}\end{verbatim} の間) に (例えばコピペして) 入れてしまえばOKです。

しかし、 ソース・プログラムなどを修正した場合に頻繁にコピペをやり直すのは 案外と面倒なものです。

\verbatimtabinput[タブのカラム数]{ファイル名}\listinginput{最初の行番号}{ファイル名} を使うことを勧めます。

どちらも使うためには、\begin{document} の前 (プリアンブルと呼びます) に
\usepackage{moreverb}
としておきます。

\verbatimtabinput{} を使う例
\documentclass[12pt,leqno]{jarticle}
\usepackage{moreverb}% パッケージを組み込む     ← これが必要

\begin{document}
...

以下に \texttt{hello.c} のソース・プログラムを示す。
\verbatimtabinput[4]{hello.c}

...
\end{document}

こんなふうに組版されます
以下に hello.c のソース・プログラムを示す。
#include <stdio.h>

int main(void)
{
  printf("Hello, world.\n");
  return 0;
}


\listinginput{} を使う例
\documentclass[12pt,leqno]{jarticle}
\usepackage{moreverb}% パッケージを組み込む     ←重要

\begin{document}
...

以下に \texttt{hello.c} のソース・プログラムを示す。
\listinginput{1}{hello.c}

...
\end{document}

こんなふうに組版されます (行番号つき)
以下に hello.c のソース・プログラムを示す。
1  #include <stdio.h>
2
3  int main(void)
4  {
5    printf("Hello, world.\n");
6    return 0;
7  }

桂田 祐史
2019-11-22